私のリカレント教育体験記
山岡 祐子山口大学大学院医学系研究科消化器内科学
リカレント教育体験記を書かせて頂きます山岡祐子と申します。まずは私の経歴を簡単にご紹介いたします。愛知県出身、岐阜大学医学部医学科で学び、2013年に医師免許を取得いたしました。その後、山口県出身の大学の同級生との結婚を機に山口県にて初期研修を行い、2015年から山口大学大学院医学系研究科消化器内科学に所属しております。2016年に大学院入学、2018年の出産以降は主に内視鏡業務を担当しておりました。2020年に大学院を卒業し学位も取得しました。2022年に消化器病学会専門医、2023年に消化器内視鏡学会専門医を取得しております。女性医師の妊娠出産時期の働き方に関しては、出身や家族背景などで各々に必要な支援が異なると思いますので、あくまでも一例としてご紹介させて頂けたらと思います。
第一子妊娠中は妊娠悪阻がひどく、2週間のお休みを頂きました。その後も2ヶ月ほど仕事内容の調整をして頂きました。
病院内にはRoom Kiitos という女性の休憩室があり、お腹が張った時にはソファーやベッドで横になれました。休憩室では着替えや昼食で利用される方もいれば、搾乳をされる方、当直の際にベッドを使われる方もいます。
山口大学のダイバーシティ推進室からは妊婦用のスクラブの貸し出しがあり、利用させて頂きました。
大学病院の規定に則り産前2ヶ月から産休に入りました。産休修了後、3ヶ月の育休を頂きました。復帰後は、半年間は週3日、その後は平日週5日8:30から17:00の勤務に調整して頂きました。保育園は徒歩10分の場所に院内保育園があり、勤務時間によって7:00から18:30まで保育が可能です。延長保育は20:00まであり、夜間保育も可能です。平日に加え土曜日も保育があります。市の認可保育園はお盆や年末は休みになったり給食中止になったりしますが、院内保育園は大学病院のお休みと連動しており開園日には毎日給食があるので大変助かりました。
保育園が始まると直ぐに風邪をひき、仕事中に呼び出しを受けることが多々ありましたが、いつでも心配だね、お大事にと送り出してくださる周りの先生方には感謝しかありません。
子供は月に数回熱を出し、受診や翌日の病児保育の準備など目が回る忙しさでした。体調のせいで機嫌が悪くなったり夜中に何度も起きたりして看護する側は思う様に眠れず、病気をうつされてしまう事も多かったです。
病児保育料は大学の助成制度があり、対象者は年間12000円を限度に補助して頂けました。逆に体調が戻り生活にゆとりがうまれた時には論文を書いたり、学会に参加したり、専門医の勉強をしたり、少し遅くまで仕事をして治療の介助や見学をすることが出来ました。
子供の体調は予測できないことなので、急に自分の時間がなくなる事も考慮して発表のスライドは早めの準備、提出を心掛け、論文は隙間時間で文献に目を通したりコツコツ作文したりしました。急に時間ができた時に直ぐに作業できるように、次にやらなければならないことをリストアップしておくなどの工夫をしました。
制度ではないですが、授乳期には昼と午後に保育園まで授乳に行っておりましたので、外勤先を大学の近郊にして頂き、院内でも授乳時間に重ならない検査を担当させて頂くなど細やかな調整をして頂きました。
医師共働きであり、さらにコロナ禍や祖父母の介護のため遠方の両親の援助が望めない中でしたが、この様な施設、制度の利用や周囲の先生方のご配慮のお陰で継続して内視鏡検査に携わることが出来、キャリア形成に繋がったと考えます。
努力は必要ですが無理をし過ぎずに、細くとも長く続けて行く事を目標に育児期を乗り越えて行けたらいいなと思っております。ご一読くださりありがとうございました。

